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ワンダフル!この人の筆力はスゴイの一言です。 まず犯罪小説として一級です。切断された腕が発見されるところから事件は始まり、やがて犯人はマスコミを利用して社会全体を振り回していきます。犯人は途中で明らかにされ犯人探しにはなっていないのですが、その悪事が綻びを見せるプロセスが全て必然的に感じられます。加えて、この事件の周辺にいる幾人かの生き様を丁寧に描くことで、犯罪被害者及びその家族の救済や、犯罪報道など今日的な問題を提起しています。バラバラに始まった物語が、やがて一つに紡がれていくのは見事です。
難を言えば、終盤は書き急いだ印象を持ちました。特に「ピース」がなぜ異常人格になってしまったのか、については納得のいく理由が説明されておらず消化不良です。幼少期の母親とのやり取りなどを書き込んで欲しかったな。複雑な境遇を示されただけでは物足りない気がしました。 ともかく文庫化を待ち焦がれただけの内容でした。5巻!とは大量ですが一気読みでした。なんで二ヶ月に分けて出すのかなー、それだけが不満でした。 |
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