Vol.13 後見人に求められる姿勢

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 何人かの方々の後見人(任意代理人も含む)を務めていると、当然のことながら、その方により、物事への対処の仕方や、他者への接し方の傾向、お金の使い方、考え方の癖など、千差万別であることをつくづく思い知ります。
 
 これは相談だけをお受けした方のケースですが、有料老人ホームで暮らしておられて、どうも他の入所者の方と上手く行かず、不満が積もりに積もっておられ、ホーム側へその不満をぶちまけ、トラブルの相手方への注意を要求しても、「証拠がないので・・・」と弱腰で、そのホームの態度にもさらに不満を募らせておられました。
 ホームの立場で考えると、入所者には公平な態度を貫かねばならないのであって、是非の判断がつかないことで、気持ちをなだめるためにその場しのぎで、別の入所者の非を認めるわけにはいかないでしょう。
 しかしそのご相談を聞いていると、この方は、自覚の有無は別として、ご自分の不満に同調してくれる味方を求めておられるのではないかと、感じられました。そのトラブルの真実を探り出し、白黒をつけても、その方の心の平安は取り戻せないだろうし、逆に理解者・味方さえいれば、多少の不満はやり過ごせるのではないでしょうか。

 任意後見契約を検討される方は、身近に身寄りがない場合がほとんどです。人には孤独を感じた時に、味方になってくれる存在が必要です。
 冒頭のように生き様は十人十色で、必ずしも後見人自身が共感できるとは限りませんが、ご本人の気持ちに寄り添うことこそが、後見人の責務であり、執務の上で最も大切な姿勢であると考えるようになっています。



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